BOSS DS-2にドンシャリな音を出させるmodをした
数か月前にエフェクターのmodをしている時、偶然このmodを発見した。せっかくブログをはじめたので、今ここで共有しておく。どれだけの需要があるのかは知らない。
モディファイしたのは言わずと知れた「BOSS DS-2 Turbo Distortion」。
どういう効果が得られるモディファイかというと、「ターボモードにしたときに、ピッキングニュアンスをよく拾うドンシャリサウンドが得られるmod」である。DISTノブを左に回していくと普通のDS-2では出せないクリーントーンが出せる。一時期はこれにスプリングリバーブをかけ、ベンチャーズやアトランティクスのようなサウンドをよく作っていた。最近では逆にノブを右に回し、弦高をベタベタに下げたテレキャスを突っ込んで歪ませ、向井秀徳ごっこをやったりしている。
モディファイの詳細を画像付きで紹介していく。回路図はhttps://www.tremolo.pl/Efekty/Distortion/Boss%20DS-2.gif
R33を8.2kΩ、R44を33kΩにそれぞれ置き換える。詳しくは上に貼ったリンク先にある回路図を参照して頂きたいのだが、ここは本来ミドルをブーストするための回路である。ここの抵抗を変えることでブーストされる周波数を変更している。また基盤右下に見えているR57は2kに置き換え、低域の増幅を狙う。
そして基盤右下、R72をジャンパーする。ここはミドルの増幅に関わっている抵抗らしく、R33、R44で狙いをつけた帯域をカットできる。また基盤下に見えるD11は1n4001、D12は1n4002のダイオードに変更して、クリッピングを非対称にしている。
加えて音痩せを軽減するために、C23とC24を10μFのオーディオ用電解コンデンサに交換。古いBOSSコンは経年劣化で電解コンデンサがへたっているので、オーディオ用にしなくても一定の改善が見込める。ここは低域に関わってくる部分なので変えた方がいい。
余裕があるならほかの電解コンデンサも新品に交換することを推奨するが、素人にはお勧めしない。以前それで痛い目を見た。
DS-2は使われている抵抗のサイズが1/4Wではなく1/6Wなので、交換の時は必然的に抵抗を立ててはんだ付けすることになる。足がケースなどに触れて、ショートしないように気を付けた方が良い。
最後にLEDを3mm高輝度赤に変更して、視認性の向上を図る。これは好みの問題なので別にやらなくてもいい。
以上がDS-2 Turbo Distorion Mid cut modの詳細になる。元のDS-2とはかなり変わったキャラクターの、なかなか楽しいディストーションになる。改造は自己責任でお願いする。
ではまた。