ネタツイ難しい
Twitterにはネタツイという文化が存在する。ユーザーのほとんどが、何らかの形で一度は目にしているんじゃあないだろうか。
ジャイアン「んのぉぉび太のヤツぅぅ〜!ギッタギタ*1 のメッタメタ*2 にしてやる〜!!」
— テクダ (@FAXXXX) 2018年8月16日
(*1)
大会直後のボディビルダーとハグさせた後、廃油のプールに沈める
(*2)
メタ的に酷い仕打ちを与える(のび太の作画だけ下書き、のび太のアニメーションだけ全て3枚以内、のび太の声優を天龍源一郎にする)
↑こういうの。ちなみにこれは私が初めて「ネタツイ」という言葉を知ってから目にしたネタツイ。
140字の制約のもと、己のセンスを武器にして笑いを表現する行為には美しさすら感じる。私もたまにやってみているものの、そんなにはうまくいかないのが実情だ。
さてこれはネタツイに限った話ではないが、ある程度伸びてきたツイートにはいわゆる「クソリプ」がつく。誤字脱字の指摘から不謹慎だと言いがかりをつけるものなど数多くの種類がある。しかし、ネタツイに送られるクソリプは概して「その世界の侵食」であるように感じる。
私がデレマスのファン活動で世話になっている、ある相互フォロワーがいる。彼の趣味は大喜利である。その彼が以前、画像内の文章の空欄を埋めるタイプの大喜利ツイートで2万リツイート級のバズを叩き出した。それを見て「さすがだなあ」と思うと同時に、不自然なまでに多いリプライの数に疑問を持った。
スクロールしてみると、すぐその理由が分かった。お題を見たユーザーが、ツイートに返信する形で大喜利を開催しているのである。
さらに最悪だったのは、その回答のほとんどがお題を見た人なら誰でも思いつくような浅~いものだったことだ。極めつけには、返信に返信する形でボケる人間まで現れていた。
その様子はさながらスベリの博覧会のようであり、ユーモアの墓場のようでもあり、彼が本当にいたたまれなかった。そっとリプ欄を閉じた私は、タイムラインの誰に向けるでもなく「バズってるツイートのリプ欄地獄だな」とつぶやいた。
思うに大喜利ツイートは、お題にツイ主が回答した時点で完結する。そこに他者が入り込む余地は当然のことながら無い。にもかかわらず、それを感じ取れない人々はリプ欄で大喜利をおっぱじめてしまう。これは何かに似ているなと思ったら、「他人のイラストを無断で加工してアイコンにする行為」だった。
大喜利ツイートもネタツイも近しいところに存在する。こんな記事を書いたのも、元はといえば昨日ひつじのあゆみ氏 ( https://twitter.com/ewe_your_you?s=20 ) のネタツイにクソリプを飛ばしている人を見かけたからである。ちなみにそのツイートはもう見られない。それを受けてなのかどうかは知らないが、ひつじのあゆみ氏は最近全てのツイートでリプライを制限している。
こんなことを書いていたら、Twitterは「自分のユーモアに対する反応がすぐ得られる」という利点に比べて、負の側面がハチャメチャにデカいように思えてきた。
Twitter怖い。
最後に、自分がここ最近で一番伸びる自信があったツイートを貼って終わりにする。
引きこもりの人を指すことばとして、「自宅警備員」「一級在宅士」「代表戸締役」などがあるが、さらにその上に「Home大臣」が存在するのではなかろうか。
— ハニワニハ (@haniwaidomath) 2020年5月4日
以上。